NEWS最新情報
2021年01月29日
【休眠預金】新型コロナウイルス対応緊急支援助成 公募結果のお知らせ
ふくしま百年基金は休眠預金等を活用して実施する新型コロナウイルス対応緊急支援助成の資金分配団体に選定されました。「福島の子ども・若者をコロナ禍から守る」をテーマに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている福島県内の子ども・若者を支援する実行団体(NPO等民間公益活動団体)を公募し、資金助成を行ないましたので、お知らせ致します。
■選定団体(順不同)■
団体名 | Life for Mothers |
活動対象地域 | 福島県伊達市 |
事業名 | まなびのひろば |
事業概要 | 伊達市の小学生を対象に放課後及び長期休暇中の学習支援とおやつ提供を実施する。宿題のサポートを通し学習の遅れに対する支援を行うほか、長引く自粛生活による家庭内の親子ストレスを軽減する。併せてアンケートを実施し、学習格差・収入の変化・悩み等、地域の子育て世帯におけるコロナウィルスの親子への影響についても調査を行う。 |
助成額・内訳 | 3,334,325円(直接事業費:2,693,475円、管理的経費:640,850円) |
選定理由 | ・全体的に事業開始時期は遅いが、実行可能性がある。 ・伊達市内でのこれまでの活動を評価した。団体の活動は当事者活動だと思うので事業としてのブラッシュアップは必要だが、期待を含めての評価。 ・伊達市内で活動していること評価につながった。期待を込めての評価。一方で、伴走が必要な団体だと思うので、事務局の方で伴走をきちんとして欲しい。 |
団体名 | 特定非営利活動法人がんばろう福島、農業者等の会 |
活動対象地域 | 福島県内 |
事業名 | ママ・キッズ・ファーム |
事業概要 | 就労時間に融通の利きやすい農業の特性を生かして農園でシングルマザーを雇用、農産物の生産販売・6次化商品開発を行う。併せて、農園に子どもを連れてきても安心して仕事ができるよう休憩所や加工用施設等の修繕を実施する。ひとり親家庭を支援する団体と連携し、県内の生活困窮世帯へ、ネットワーク加盟農家の生産した野菜やコメ、加工品を提供する。 |
助成額・内訳 | 4,500,000円(直接事業費:3,780,000円、管理的経費:720,000円) |
選定理由 | ・ライフスタイルにあわせて働けることを目指したいという事なので、モデル事業としての期待を込めて評価した。 ・農福連携はあるが、シングルマザーに特化したものはないので評価した。 ・実績ある団体としての評価はしている。シングルマザーへのアプローチや支援をどこまで出来るか、シングルマザーが農業従事した際に、どこまで支援に関わっていけるのかという見通しがもう少しあればと思う。シングルマザーへの支援を広げる工夫が必要。 ・施設改修費がやや高額のため、見直しが必要(内定助成額上限の見直し)。 |
団体名 | 特定非営利活動法人Lotus |
活動対象地域 | 会津地域を中心にした福島県内 |
事業名 | 親子の発散の場作りと子育て世帯を救う子育てネットワ-クの構築 |
事業概要 | コロナ禍による子どもたちの運動不足やストレスを解消する為、壁面やロープを使いながら体を動かす遊びができる屋外遊び場を新設する。また経済困窮世帯など特に支援を必要とする世帯に対し、屋外遊び場・既存の屋内遊び場の利用料無料パスポートを配布する。さらに支援団体の少ない会津地域での連携を加速させるため「子育て弱者支援ネットワーク」を構築する。 |
助成額・内訳 | 4,299,932円(直接事業費:3,697,841円、管理的経費:602,091円) |
選定理由 | ・団体HPを見ると上手く経営をしている様子が伺える。事業計画が分かりやすかった。子どもの利用者が多いというこれまでの実績がある。特化弱者世帯へのアプローチをどうするか疑問が残こるが、予防的取組にはつながると考えた。 ・広がりを作れる事業ではあるので、地元の多世代連携を生む方向に進めていただきたい。 ・保育実績があるので子どもへのアプローチはできる。 ・連携団体への謝金が高額であるため、見直しが必要(内定助成額上限の見直し)。 |
団体名 | 特定非営利活動法人キャリア・デザイナーズ |
活動対象地域 | 福島県県中地域 |
事業名 | 農業+お試しカフェによるひきこもり支援 |
事業概要 | イベントや居場所開設中止など、コロナ禍で一層孤立化が深刻になる引きこもり当事者に対して3密を避けた農作業体験・カフェ研修を通して居場所を提供、社会との繋がりの回復と自立へ向けた次のステップへの一歩を目指す。また、当事者本人の回復の為には家族や地域の理解・協力が不可欠であるため、家族会や地域向けセミナーを開催し、理解と話し合い・相談できる場を作っていく。 |
助成額・内訳 | 4,018,375円(直接事業費:3,252,715円、管理的経費:765,660円) |
選定理由 | ・家族、親に対するアプローチをきちんとしている点を評価。当事者本人では解決しえないことは多い。地域、企業など、本人周辺にアプローチしていることを高く評価。 ・他団体との連携もしっかりしている、広がりも出来てくる。次年度以降への事業継続性もある。 ・コロナ禍で影響を受けやすい若者に対してこれまで活動してきた実績もある。このコロナ禍でも実績を残してくれるだろうと評価した。 |
団体名 | こおりやま子ども若者ネット |
活動対象地域 | 福島県県中地域 |
事業名 | コロナ禍における子ども若者の社会的包摂 |
事業概要 | コロナ禍において対人支援は変化を求められているが、自団体だけの力では構築困難であり、各支援団体のナレッジ共有・情報共有を進め連携していく体制をつくる。また、非常時は一層支援者優位の政策が取られがちであることから、当事者自身が声を届けられる場づくりの一歩として、若者自身が課題や願いを話し合う「若者会議」を開催する。将来的には他県にあるような「若者議会」のような仕組みづくりを目指す。 |
助成額・内訳 | 4,622,300円(直接事業費:4,339,800円、管理的経費:282,500円) |
選定理由 | ・ネットワークとしての新たな仕組みが上手く広がれば支援につながる。地域の団体がどこまでこのネットワークに協力していくかは、事務局の力量に左右される。 ・子ども若者に対する支援ネットワークを形成する、というのはお金が付きにくい中間支援的活動。福島県は広く、ネットワークづくりは難しい。福島の事情を考慮すると、ネットワークづくりは必要だと評価した。 ・これまでの団体の事業規模に鑑み、予算額の見直しが必要(内定助成額上限の見直し)。 |
団体名 | 非営利任意団体KAKECOMI |
活動対象地域 | 福島県白河市・県南地域 |
事業名 | 食と家と学びで防ぐ子どもと親の孤立 |
事業概要 | コロナの影響で外出ができなくなった元々外出の不安を感じやすい発達障害等の子どもを抱える困窮世帯、高校生、単身世帯等に食事を届けるアウトリーチ型子ども食堂を実施する。併せて、子ども食堂の場を活用して大学生有償ボランティアによる学習支援を行う。また、DV相談件数が増えている為、既存のシェルターをより緊急性の高い案件に対応できるよう、着替えや必要最低限のアメニティを用意する。 |
助成額・内訳 | 750,000円(直接事業費:750,000円、管理的経費:0円) |
選定理由 | ・熱心に活動している団体。コロナ禍での課題をよく捉えている。ピンポイントで助成金を使い要支援者にアウトリーチしていく点を評価した。 ・必要最低限の金額を申請してきている。きちんと練られた申請だと分かる。 ・若い団体だが実績もきちんとあり、事業計画も実現性が高い。予算規模も圧縮し、身の丈に合った活動をしようとしているのが申請書からも読み取れる。 |
団体名 | 特定非営利活動法人ウィメンズスペースふくしま |
活動対象地域 | 福島県 |
事業名 | エールプロジェクト |
事業概要 | 福島県の人工妊娠中絶率は全国的に非常に高い一方で、相談体制が整っていない。コロナ禍の相談件数増加もあり、既存の相談窓口ではアクセスできない相談者向けに県内初となるデートDV相談窓口を設置する。相談者自身の知識が乏しく、恋人間の悩みだという話を聞くとDV案件という例も少なくないため、関係性を確認するチェックシート等を含むパンフレットの作成・配布も実施する。 |
助成額・内訳 | 3,415,000円(直接事業費:3,415,000円、管理的経費:0円) |
選定理由 | ・これまでの相談実績から、実現可能な事業だと考える。若い世代に働きかけている、これから必要な事業。相談ができるのだと若者に知らせることで、防止にもつながる。 ・実績があり実現可能性はある。コロナの影響でデートDVを聞くことが増えた。良い取り組みだと思う。 ・これまでの実績を評価。今後の社会問題になり得るコロナ禍の課題。事業の性格上として高評価になった。ただし、日頃の活動の延長でもある。コロナとの関連をもっと書いてもらえたらより評価が高かった。 |
■選考過程■
2020年8月17日 申請受付開始
2020年8月19日、22日 公募説明会(オンライン開催)
2020年8月17日~31日 個別相談会(オンライン開催)
2020年8月31日 申請受付締め切り
2020年9月9日~9月18日 申請団体へヒアリング調査実施
2020年9月25日 選考委員会実施
2020年9月30日 内定団体の決定、選考結果通知
※申請団体一覧はこちら
※選考のプロセスにおいて、各選考委員の利益相反の恐れがある申請団体があった場合、該当団体の選考から外れるよう、事前に申告いただく対応をしました。
※助成金内訳は、実行団体よりご提出いただきました事業計画書・資金計画書に基づき算定しております。